Ramen Yamaguchi 〜 『らぁ麺 やまぐち』がミシュランガイド東京2015に掲載されたらしい

自宅からほど近い早稲田通り(電車で行くにはワリと不便な場所だ)にオープンした頃は、「丁寧な素材を使った旨い店が出来たなぁ」と呑気に通っていたものの、あれよあれよと様々なラーメンの賞を受賞して、瞬く間に行列の絶えない人気店になってしまった『らぁ麺 やまぐち』(食べログ)。

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いつも行列ができているし、いくら美味しくても並んでまで食べたくない関西人気質のせいで、この店を目指して家を出ることはなくなったけれど、ごくたまに行列ができていない僥倖に出くわすと1秒も迷わずに入店する。ちなみに前回すっと入れたのは都内に大雪が降った1年前だったかな。
『道玄』の投稿では「やまぐちより好き」と書いたけれど、個人的な指標よりは幾分オーバーした『やまぐち』の塩辛さと油の記憶が脳内麻薬の分泌を促進して、『道玄』に向かう予定の足をこちらにぐいと引き込んでしまう。やっぱあっさりしたラーメンは物足りないよねぇ(どっちやねん)。

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この日は土曜日の正午前にも関わらず数分待っただけで入れたが、その10分後にはいつもの大行列になっていた。

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店の前の看板で同店がミシュランガイドでビグルマン部門に掲載されたことを知る。個人的にはミシュランガイドよりザガットの方を信頼しておりますが、めでたいことですな。ビグルマン部門とは「5,000円以下で特にオススメの食事を提供している」店のことらしい。微グルマンか。これからは外国人観光客も並ぶのかね。


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いつもの「鶏そば」。鶏の旨さがぎゅっと濃縮した料理。
この麺は小麦の風味よりも、なんというかトウモロコシのような香りがかすかに感じられる独特の細麺で、ツルッとしていながらスープが染み込みやすいテクスチャで大変うまい。そして大きくて柔らかいシナチクは、小鉢に入れて独立したメニューとして提供できそうなほどに存在感がある。この麺とシナチクは、どちらも他ではなかなか食べられない逸品だと思う。

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「ロースト豚丼」。こちらも塩辛いけど、このぐらいが「鶏そば」には合っているのだろう。

昨夏には店名を冠したカップ麺(東洋水産サイト)が発売されており、すでに新参とは言わせない貫禄でずんずんとメジャー街道を突き進んでおられる。栄枯盛衰が激しい高田馬場のラーメン激戦区ではあるが、誠に頼もしい限りで勝手ながら誇らしくもある。

これからはすぐ近くのラーメン店『kokoroba』を応援して参る所存であります。