Stockholm ~ ストックホルムに一日半。

<<<前回の投稿『Bergen 5/5 〜 Norway in a nutshellでフィヨルドツアー。フロムからベルゲン。そして出国。』はこちら

コペンハーゲン~ロンドン~ベルゲンと駆け足で巡った旅も、ここストックホルムで終了。滞在日数は1.5日でその間に会食しながらのミーティングが3件と視察スポットが1ヶ所。観光する時間はほとんど無かったので、ぶらぶら歩きながら撮った写真をとりとめもなく並べます。

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ガムラ・スタンから対岸を望む。僕にとっては「これぞスウェーデン!」という景色。

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今回の滞在で予約したホテルはガムラ・スタンのど真ん中にある『Lady Hamilton Hotel(公式サイト)』。それまでの3都市では出張だし二人で2部屋もコストがかかるしということで、安さ優先で選んでいただけれど、旅の最後なので少しばかりリラックスできそうな(そして女子ウケしそうな)ホテルを選んだ。同行していたスタッフは、完全に疲れ果てていて「もう眠れたらどこでも一緒」という雰囲気だったけど。

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内装は全体的にクラシカルだけど可愛い雰囲気で統一されている。北欧ではデザインもサービスも素っ気ないホテルにしか泊まったことがなかったが、まぁそれは値段を優先してたからだね。

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食堂もキュート。オッサンが一人で泊まるにはちょっと気が引けるオーラに満ちているが、朝食時にはどこかの航空会社の僕より年上で体格のガッシリとしたパイロットが、一番奥のテーブルに座って黙々と食べていた。

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チェックインを終えてから、夜の会食までの時間にガムラ・スタン周辺を散歩。

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空は快晴。ロンドンでもベルゲンでも「あなた達が来る数日前まで、冬みたいな気温だったのよ」と言われたが、ここスウェーデンでも急に夏の陽気に様変わりしたようだった。

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映画『魔女の宅急便』で、キキがホウキにまたがって飛び立ったシーンのモデルになったのがこの通りという噂。

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ホテルはストックホルム宮殿のすぐ傍に建っていたのだが、朝から外で何やら騒がしい音がした。出てみると衛兵たちのマーチングバンドが勇ましく行進しており、周りには緩やかな人だかりが。「朝の儀式かな」と思ったものの、よーく観察すると屈強な身体にスーツを着込み、サングラスとインカムを装備した男たち数名が睨みをきかせていたので何かあるなと察知。あまり関わらないほうが良い気がしたので、ルートを変えて港に降りて行くと、宮殿の正門付近ではさらに物々しい雰囲気が漂っていた。

等間隔に並んだ軍人(?)が見守る中、まずは騎馬隊、続いてバイク隊のパレードが続き、最後に黒塗りのリムジンに護衛された馬車が現れた。

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隣で見物をしていた老夫婦に「ナニコレ?」と訊ねたら、「チリの大統領が来とるんじゃよ」と教えてくれた。帰国して調べたら、この方がチリ史上初の女性大統領ミシェル・バチェレさんだった。

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ストックホルムでは『EURO VISION 2016』というイベントが大々的に開催されていた。
広場ではステージが組まれたりラジオ局の臨時スタジオが中継を行っていたりしていたが、ひときわ目を引いたのがこの移動式の展望台。40mほどもある高さもさることながら、なんと言ってもこのタワーがトレーラーの荷台に乗っていたことに驚いた。

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乗るしかない。高いところが好きだから。

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ガラス張りの展望室がくるくると回転しながら上昇していくので、ぼーっと立っているだけでもストックホルム周辺を存分に眺めることができた。同乗した子供たちはもちろん大はしゃぎしていたのだが、近くにいた老夫婦の爺さんが「シッ!!こんなところで大声を出すな!!!」と他人の子供たちに怒りまくっていた。観光地のアトラクションで子供が楽しむのは当たり前だろうに。貴族なのかな。

結果的にこの展望台が、ストックホルムの唯一の観光らしきイベントとなった。

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二日目のディナーは、日本でも知られたアパレルブランド『Cheap Monday』の創設者のビヨーンが数年前に始めたピザハウス『Omnipollo Hatt(公式サイト)』へ。彼はとうの昔にブランドをH&Mに売却して悠々自適の生活をしているのだが、美味いピザ屋がないから自分で創ったんだよと。

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ビヨーンは本当に愉快で豪快な男なんですよ。長くなるので詳しくは書きませんけど。
ちなみにこの店はクラフトビールの品揃えもウリにしている。店は連日賑わっていて、愉快なだけでなく商才もしっかりしてるなと。

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自家製のキムチをトッピングしたオリジナルのピザを、ビヨーンが取り分けてくれた。ピザもビールも美味い。

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日が暮れる前に解散してホテルに戻る。昼は汗ばむほどの陽気だったが、夜になって急に冷え込んできた。持ちあわせたパーカではこの寒気に全然歯が立たなくて、ブルブルと震えながら早足でホテルに戻った。

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旅立ちの朝。10日間に及んだ北欧+ロンドンの旅もこれで終わり。
北欧のホテルにはたいていモーニングビュッフェが付いていて、どこのホテルで食べてもパンも野菜もヨーグルトもジュースもハムもニシンの酢漬けも美味しい。というか同じような味がする。

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並べ方も美しい。

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日本ではヨーグルトなんて食べたことがないのに、美味そうだからとチャレンジしたらびっくりするほど美味しかった。

ということで、腹いっぱい食べたらチェックアウトして空港に向かう。フロントでタクシーを呼んでくれと頼んだら、ボタン一つでタクシーを手配する機械があった。これと同じシステムが台北のホテルにもあったな。

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ストックホルムからコペンハーゲンは1時間もかからない。その間に出された機内食がコレ。見た目ほどは不味くなかったよ。

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コペンハーゲンのSASのラウンジ。ホテルのビュッフェと似たようなラインナップ。

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コペンハーゲンから成田へ向かうフライトで、デザートにイチゴとブランデーを。なんとも優雅ですなぁ。

食べてすぐに歯を磨き、座席をフルフラットにして布団をかぶりながら寝転んだら・・・目が覚め時にはもう新潟上空だった。SASの機内サービスは、機内食も含めて北欧らしくシンプルというか無駄がないというか素っ気ないと感じることもあるけど、新しいシートはとても良かったですね。「もっと飛んでてくれ〜」と思うほどに眠れる。これでANAのエコノミーでロンドンに行くより安い16万円台で買えたのは本当にラッキーだった。(詳しくは以前の投稿『SK984 〜 スカンジナビア航空のビジネスクラス、格安でコペンハーゲンへ行けた。』)

SASさんにはこの期間限定のセールを、年に2回実施していただきたいと切に願います。